Sensei

どこまで行っても、旅の途中。

平松浩二先生

BONSAI JOURNEY 水先案内人

水先案内人は、平松浩二先生。日本屈指の盆栽職人でありながら、自らを「完成者」とは語らない人です。

向き合い続けること、成長し続けること——その背中を見せることが、先生の流儀。親しみを込めて "Boss" や "Sensei" と呼ばれています。

見習い時代、師である父から技術を言葉で教えてもらえることは、ほとんどありませんでした。答えを求めれば「自分で考えろ」と返ってくる。見る、考える、自分で選ぶことを続けるうちに、平松先生は気づいてゆきました——盆栽とは、正解へたどり着く道ではない、と。

樹を目の前にするたび、問いが生まれます。この枝を残すべきか、切るべきか。今は変える時か、待つ時か。一つひとつの判断に取り消しはなく、その積み重ねこそが、やがてその樹の二つとない個性となってゆきます。正解がないからこそ、向き合い続けるしかない。その緊張感と静けさの中に、盆栽の本質があることを知ったのです。

剪定する手

正統派の盆栽を広めるため、積極的に世界へと足を運ぶようになった先生。欧米、東欧、アジア——国も言語も異なる人々が、盆栽の前では不思議なほど同じ眼差しをする。伝わるのは、技術だけではない。向き合う姿勢そのものが貴重な文化遺産なのだと、実感しました。

だから今も、弟子たちには正解ではなく、考え方を手渡します。どこへ行こうが、何年経とうが、思考の旅は終わらない。平松先生にとって盆栽とは、命ある限り続く樹との対話であり、人生そのものです。

正解や近道を教えることではなく、道を探し続ける背中を見せること。自分の使命を果たすために、彼は今日もまた樹に向かい、待ち、想像し、選ぶのです。

「どこまで行っても、旅の途中。」

平松 浩二

Koji Hiramatsu

香川県高松市・平松春松園 四代目園主。

1967年12月23日生まれ。1990年、23歳で盆栽の道へ進む。針金掛けを核とした整姿技術を磨き、松柏・小品盆栽を中心に幅広い手入れを行う。

アジア太平洋盆栽水石大会(ASPAC)、世界盆栽大会などでデモンストレーションを担当。中国・フランス・イタリア・オーストラリアなど海外でも講習・指導を行い、国際的に活動する。

受賞歴
主な役割・活動
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