4月に幹を曲げた黒松を、改作します。枝の大半を落としてジンを作り、残した一本の枝にラフィアと銅線を掛けて形を整えていきます。後戻りできない判断はできるだけ遅らせながら、9月の黒松とどう向き合うか——その判断と所作を、一緒に辿っていきます。
4月に曲げた黒松。この黒松を改作するために、枝のほとんどを落とします。残すのは一本だけ——その一本で、形を作る計画です。
ジン化する枝の樹皮を、やっとこで潰して剥いでいく。白い木質が出るまで、茶色い表皮を丁寧に除去していきます。最初は長めに残す——短くするのはいつでもできるから。後戻りできない判断は、できるだけ遅らせる。その原則だけが、静かに作業を支えています。
残したのは、たった一本の枝でした。非常に大事な、その一本。
下へ引くために、まずラフィアで保護します。巻く方向は、曲げたい方向と同じ側。付け根と枝の分かれ目は、8の字でさらに補強する。形成層が剥がれやすい9月だからこそ、均等に、しっかりと。その上に銅線を、同じ方向で重ねていきます。
60〜70%の枝を外した後は、水の管理が変わります。乾きにくければ鉢を傾けて乾かす。目立たない、けれども欠かせない、日々の観察です。
ジンは乾いた状態で管理することで、長持ちします。今日の判断一つひとつが、樹が次に芽を吹かせるとき、静かに答えを返してくるでしょう。
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