展示会に向けた主木の鉢選びと植え替え作業

上級:舟 -Fune- 植え替え 応用

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来年の雅風展に向けて、真柏を展示用の鉢へと植え替えます。12月という不向きな時期にあえて動く理由、丸型か木瓜型かという鉢の選択、角度を決める目線——一つの樹の展示を前に、どう向き合うか。

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Fune
根切り 根捌き 植え替え ★★★★★ 真柏

鉢を変えるとき、何を決めているのか

木瓜型の鉢を真柏に当てると、どこか樹が小さく見えた。丸型に替えてみると、同じ樹がひとまわり大きく、堂々と立っているように見えます。鉢を選ぶとは、樹の存在感をどう引き出すかを決めること——その比較のひとときが、それをはっきりと教えてくれます。

時期が悪くても、動かなければならないときがある

12月の植え替えは、本来であれば避けたい。根への干渉は樹に負担をかける。それでも雅風展という締め切りがある以上、動かないわけにはいきません。

ただし、それは「仕方がない」で済む話ではありません。できる限り根を傷つけない。展示後は温室で守る。回復のための時間を、最初から計画に組み込んでおく——外部の都合に樹を従わせるのではなく、樹の時間を守りながら締め切りに応える。この作業の核にあるのは、そういう覚悟です。

根を捌くとき、急いではいけない

外側からゆっくりと、上から下へ。根が絡んでいても、無理に引っ張らない。時期が悪いぶん、普段より手数をかけ、丁寧に解いていきます。切るときは刃の切れ味が回復力を左右する——そう思うと、ハサミを選ぶことも、この作業の一部だとわかります。

底根は思い切って整理する。でも、周りの根は守る。優先順位を持って手を動かすことが、時期外の作業では特に問われます。

左へ流れる樹は、右に置く

鉢の右側に寄せて植えると、左へ伸びる流れの先に空間が生まれます。その空間が、樹の動きを生かす。

詰め込まないことで見えてくるものがある。余白は飾りではなく、樹の声を届けるための通路なのかもしれません。

展示が終わったら、樹は戻る

丸型の鉢が選ばれたのは、この真柏をもっとも大きく見せてくれたから。展示が終われば、樹は元の鉢へ戻り、温室の中で守られます。鉢は一時の衣装で、樹は続いていく。

それでも、その一日のために根を捌き、角度を決め、土を丁寧に詰める。展示会に向かうとは、そういう時間のかけ方をするということなのだと思います。

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