植え替えの鉢選び

上級:舟 -Fune- 植え替え 応用

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根捌きを終えたタチバナモドキを、新しい鉢へ植え込んでいきます。楕円か長方形か、白系か淡いブルーか——複数の鉢を実際に当てながら、木の大きさと秋に色づく実のことまで想像して、一枚を選んでいく時間です。

4:26
Ayumi / Uma / Fune
植え替え ★★ タチバナモドキ

置いてみなければ、わからない

鉢を選ぶとき、まず頭の中で答えを出そうとします。楕円か、長方形か。白系か、青系か。けれど実際に木を乗せてみると、その計算が少しずつ揺らいでいく。

楕円に決めていたのに、長方形を当ててみると「これも合う」と感じ直す。頭で決めた答えより、目の前の木が語りかけてくることのほうが、ずっと多い。迷いは、観察のはじまりです。

鉢は、一歩引いて立っている

「木より少し小さめ」の鉢を選ぶのは、木を際立たせるためです。鉢が大きすぎると、木は鉢の中に収まってしまう。鉢は木を引き立てる器——主張するのではなく、静かに木のそばに立つ存在です。

白系の鉢を当ててみて「大きい」と感じ、淡いブルー系へ変える。色・形・サイズが、同時に問いかけてくる。木の前に立てば、そのすべてを一度に受け取ることになる——理論より先に、感覚が動いている。

秋の実を、今ここで想像する

タチバナモドキの葉は緑。でも秋になれば、実が黄色に色づきます。今の姿だけを見て決めるのではなく、これからの姿まで先読みして、鉢の色を選ぶ。緑同士では埋没する。だから白系か、淡いブルーが映える。そこまで想像できたとき、鉢選びは別の深さに入っていく。

鉢を選ぶとは、今の木を見ながら、まだ来ていない季節の声も聞こうとすることです。実際に当てて、比べて、感じ直す——その積み重ねのなかで、少しずつ見えてくるものがある。

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